俳優の経験

本番で集中し結果残したいなら直前までリラックスしろ!【一流俳優はやってます】

あ~どう

今日はなんか深刻な顔しているね。どうしたの?

ホッパーくん

おいら、本番に弱いんです。本番に強くなりたいです。

こんな質問をよく受けます。

だいたい本番前はどうしてるの?とたずねると

  • ジョギングをして体をほぐす
  • 深呼吸をして落ち着かせる
  • 集中したいのでひとりで音楽などを聞いている

こんな感じの回答をもらいます。

こういうことをやっているひとはだいたい死亡フラグが立っています。

なぜか?

それはいつもと違うことをすることで自分で勝手に特別感を演出してしまうから余計に緊張したり、周りが見えなくなって失敗してしまうから

私は俳優として初舞台を踏んだ時に、「本番前からもっと集中しろ!」と言われたことがきっかけで普段なら絶対にしないようなミスをしました。

あ~どう

私はこの経験から舞台や撮影の前はできる限り普段と変わらない行動をとり、リラックスをして臨むようになります。

その結果、本番でもいつもと変わらない、もしくはそれ以上のパフォーマンスを出せるようになったのです。

今回は、「事前にもっと集中して臨め!」を鵜呑みにして失敗した経験と、映画初出演の時に現場で一流の人たちから学んだことを通じて、本番前にどのようにすれば最高のパフォーマンスを発揮することができるのかをご案内して行きたいと思います。

また、本番中どうしても緊張してしまう方にそうならないためのマインドをお伝えしていきます。

この記事に向いている人

本番に強くなり、緊張せずにいつも以上のパフォーマンスを出せるようになりたい方

過度な集中はすべてを壊す

舞台前の稽古場での出来事です。

初めて舞台に参加したときで、まだどんな風に取り組んでいけばいいのかまったく分かりませんでした。

内側に引きこもるとダメ

稽古が進んで、すべての場面を通して稽古をするいわゆる「通し稽古」に入ってきた時に、周りの雰囲気がガラッと変わったのです。

どうやらここでは演技に入る前は黙って下を向いて役に入り込むために内側に集中力を持っていくらしい。

こんなイメージ

舞台袖(表に出る前のスタンバイする場所)に入るまでの少なくても60分前からみなさんそんな状態で誰一人として話しかける人はいない状態です。私は周りの雰囲気を壊さないように、同じように内にこもって集中状態にしてみました。

「集中!集中!集中!」

その結果・・・衣装の靴に履き替えることが頭の中からすっぽりと抜け、稽古場で履いていたスリッパのまま稽古に入ることになりました。

1つのことに集中すると周りが見えなくなる

事前に役に入り込むことを極端に意識した結果、周りが見えなくなり単純なミスが起こったのです。

稽古の途中でそのことに気づいたわけですが、その後も演技に集中なんてできません。頭が混乱してしまったからです。

その場面が終わった後、マジで演出家に怒鳴られました!

「バカヤロー!集中していないからそんなことするんだ!」

「いや、役に集中集中言うから集中してたら周りに意識がいかなくなったんだけど・・・」心の叫びです(笑)

まだ衣装も本番用のものを着用して最終の稽古をする段階ではなかったですが、靴だけは本番用のものを常に履こうとは思いましたが・・・

舞台本番での失敗

あいかわらず、そこの劇団はそんな調子で集中は基本90分前から、少なくても1時間前からは集中しろ!という風潮がありました。

古い日本の考え方が邪魔している

私は野球での経験上、集中力がそんなに続くことができないと思っていたので、せめて1時間前まではリラックスをして過ごそうと劇場近くのコンビニでおもちゃを買って遊んで過ごしていました。舞台本番は平均で1~2時間あるからです。

そしたら、おもちゃを買って過ごしていたことがおおごとになりました。

「あいつは本番前に遊んでいる。集中していない証拠だ!」

演出家にそういった通報があり、またもや怒られ問題児扱いされるようになりました。

本番で明らかにパフォーマンスが落ちているなら、そう言われてもしょうがないかもしれませんが、それがきっかけで落ちるなんてこともありませんでした。

もちろん、毎回同じ演技ができるわけではありませんが、少なくても集中力がないから演技の質が落ちたなんてことはないです。子供が勉強している時に漫画を読んだりゲームをしたりしているような感覚で言われても困ります。

ただ、そういう面倒くさい先輩たちしかいなかったので、その舞台は周りに合わせて2時間前から静かに座って集中集中ということをやるようにしました。

だけどやってはみたものの、どんなに意識しても舞台上でやっぱり自由に動くことができなかったし、それで本番のパフォーマンスが上がっている感じはしませんでした。

ひとはそんなに長く集中できない

90分くらいが人間の集中力の限界と言われているので、もしかしたらどこかで集中力が切れていたのかもしれません。

医学的にも、生理学的にも、人間の集中力の持続時間は90分間が限界だと言われています。

人間の集中力は90分が限界 長時間労働でも疲れないための休憩術

本番が終わった後は変な気疲れを起こしていましたから。

その後の舞台で自分の考え方に自信を持つ

その後、何度もその劇団の舞台を踏むことになったのですが、もう初舞台ではないので二回目からは好きにやろうと考えました(笑)

「舞台の一時間前からうつむいて内にこもって集中なんてやってられない」

そう考えた私は、ひらすら待機中にはリラックスすることだけを考えていました。

「集中しないと感情が動かないなんて嘘だ!自然体で心が動いた時に感情が動くんだ」

だって寝起きで映画観てたって感動して泣くこともできるのに、うちにこもって視野が狭くなったら感じるものも感じなくなったんですもん。

普段の生活のように自然に相手の表情、感情、仕草を受け取って自然に反応すればいいだけなのです。特別なことを本番前にやる必要はないのです。

準備は本番直前にやるものではない

役作りはそれまでに色んな内的、外的なアプローチを経てひたすら仕草や表情が自然にそのキャラに馴染むまでやるだけ。

自然にできるようになれば、本番前に「私、真剣にやってます」アピールのような状態なんか必要ないのです。役作りは本番前にやるもんじゃないので。

本番は勝手に集中している

あいかわらず、自分の番が来る5分くらい前までゲームをしていたり本を読んだりと好きなことをやっていました。そして、自分の番になる直前で今までやってきたことを思い出し演技に集中する。いったん舞台から楽屋に戻ることがあったらまたリラックスをする。

本番直前までリラックスしていたら舞台の上で集中力が切れたり、変な気疲れを起きることことなんてまったくなくなりました。むしろカラダはリラックスしながらも集中して最後まで演技をすることができてましたね。

逆に集中集中言ってた人は、なんか動きがぎこちないというか変な力が入っている人が多かったです。

結局、二回目の舞台からは私に本番前に集中しろ!なんて言う人は誰もいなくなりました。むしろ3回4回と舞台を踏んでいくとガミガミ言っていた先輩が「俺もあ~どうのアプローチ方法真似してみようかなぁ・・・」と言ってきたことすらありました。

本番前は精神的にも肉体的にもできるだけリラックスをする!舞台経験を重ねるたびに自信を持っていったアプローチ方法でした。

そして・・・・

映画撮影で一流の人達に出会って確信

私の初めての映画撮影は中国映画でした。

その当時はまったく分からなかったのですが、一緒に撮影に参加した主要なメンバーは現地でかなり有名な俳優たちだったのです。

明らかにこれまで舞台で一緒にやってきた俳優たちと演技に対するアプローチが違っていました。

実は私と同じだったのです(笑)

一流俳優たちの本番までの行動

あ~どう

本番前はひたすらリラックス、iPadでゲームしてたり、寝てたり、談笑したり(笑)

でも、本番がかかると一気に顔つきが変わる。そしてカットがかかるとリラックス。

もちろん、ものすご~く感情が動く感動的な場面では、相手と過ごしてきた時間を思い出し(妄想し)たりする時間は必要だったりしますが

「あ~どうさんの集中や感情を作るために1時間待ちにします!」

なんて事は絶対ないのです。

しかも、映像は色んな場面を基本的に細切れで取ります。

リラックスすることが最高のパフォーマンスにつながる

本番で全集中!するためにそれまでいかにリラックスすることが大切かをプロの現場で見せつけられ、そして、自分のアプローチの仕方が舞台以外でも通じることに確信が持てました。

おかげでしっかりとパフォーマンスを発揮することができたと自負してますし、周りのみなさんにも認めてもらえたのか、ぼぼ全員と連絡先を交換することまでできました。

今でも彼らは大切な友達です。

集中集中しようとするひとは切替ができない

ちなみにその劇団のメンバーもたまにテレビドラマの出演の依頼が来ることもあるのですが、やっぱり切り替えがうまくできないのでことごとく失敗していました。

舞台と映像の違いはありますが、舞台出身でもテレビ、映画に出ている人は間違いなく切り替えが早く、本番で全集中できる人だと思います。

緊張するのは自意識過剰だから

今回は、舞台や映画の撮影で経験したことを通してお伝えしていったのですが、スポーツやプレゼン、受験、スピーチといったどのような「本番」というものにも通じるものがあります。

大抵緊張するのは自意識過剰な状態になっているからです。

他人が緊張していたからってこっちはなんとも思いませんよね?

相手はこっちが緊張してうまくパフォーマンスが出せなかろうが、リラックスして自由に動いていようがなんとも思わないのです。

だったらこっちも変に相手にどう見られるとか、失敗したらどうしようなんて考えるのバカらしいですよね。

そう考えるだけでも、緊張というのはなくなっていきます。

まとめ

結局本番に強い人というのは、極論するといかに普通の状態に持っていけるかがうまい人です。

本番に強い人とは
  • 内側にこもらない(視野を狭めないため)
  • 早い段階で集中しようとしない(人間の集中力は長くても90分)
  • 普段の生活で行なっていることを本番前もする
  • 周りがあなたが思っているほど自分に関心がないことを知っている

以上のことを踏まえて本番に臨めば、以前よりもずっといいパフォーマンスを出せるようになります。

あ~どう

本番前だからと余計なことをするとかえって緊張してしまうものなのです。

それでは、では!

【改善策あり】緊張する?本番に弱い?あなたそれ自意識過剰ですなぜ自分はいつも本番で普段のようなパフォーマンスができないんだろう。そんなお悩みを抱えておりませんか?私は、舞台、映画、ドラマを通して本番を何度も経験してきました。そこで学んだ事は、余計なことをしないことと意識を変えることです。そうすることで本番でいつもと同じ、もしくはそれ以上のパフォーマンスが出せるようになります。その方法とは・・・?...